カセ釣りとは何?初めてでもわかる

 

 

カセ釣りとは、船で「カセ」と呼ぶ係留した小舟や筏状の釣り座に渡り、そこで一日じっくり狙う釣り方です。

堤防より沖寄りのポイントを固定して攻められるため、真鯛やチヌなど底付近の魚を安定して狙いやすいです。

カセ釣りで迷わない基本の仕組み

カセ釣りの核は、係留された釣り座に渡って同じポイントを粘ることです。

最初に押さえるべきは「どこに固定され、何を狙う釣りか」を言語化することです。

出船後、渡船が沖のカセまで運び、指定された釣り座に降ろします。

釣り座はアンカーやロープで固定され、流されずに同じ地形を継続して攻められます。

帰港時刻までそこで釣りをし、時間になったら迎えの船で回収されます。

項目 内容
釣り座 係留された小舟・筏状の足場
主な狙い 底付近の魚を中心に据え置きで狙う
釣り方の軸 水深把握→タナ固定→アタリ待ちと誘い

カセと筏の違いを見極める

カセは小舟を係留した釣り座で、筏は筏状の釣り座として案内されることが多いです。

呼び方は地域差があるため、予約時に釣り座の形状と広さを確認することが失敗回避になります。

足場の高さや揺れ方が異なり、荷物の置き方や安全対策も変わります。

立ち位置の自由度や竿の本数制限がある場合もあるため事前確認が重要です。

  • 足場の素材と滑りやすさを確認する
  • 乗れる人数とスペース感を把握する
  • ロッドホルダーの有無をチェックする

固定ポイントで釣る利点を押さえる

同じ場所を長時間攻められるため、潮や時合いの変化を釣果に直結させやすいです。

底質や潮向きの変化を観察し、タナを微調整できる人ほど強くなります。

流し釣りよりも「狙う層を一定に保つ」管理がしやすく、初心者でも再現しやすい面があります。

一方で外道が多い日はエサ取り対策が必須になり、仕掛けの工夫が必要です。

状況 有効な行動
潮が速い オモリを重くして底取りを優先する
エサ取りが多い エサの付け方を小さくして交換頻度を上げる
アタリが遠い 底からの距離を段階的に探る

渡船の流れと回収ルールを理解する

カセ釣りは渡船の運用が前提なので、回収時刻と連絡方法を先に理解すべきです。

迎えの合図や連絡手段を知らないまま釣り込むとトラブルの原因になります。

沖は天候変化が早いため、早上がりの条件や中止基準も確認しておくと安全です。

トイレの有無や上陸できるタイミングなど生活面も釣行の快適性に直結します。

  • 集合時刻と出船時刻を区別して把握する
  • 回収の合図と待機場所を確認する
  • 荒天時の判断と連絡方法を聞いておく

カセ釣りで狙える魚とシーズンの考え方

カセ釣りは底周りを中心に、多魚種を狙える釣りです。

狙い魚を一つに決めてから、エサと仕掛けを寄せるのが釣果を安定させるコツです。

代表的には真鯛、チヌ、アジ、イサキ、根魚などが対象になりやすいです。

ただし魚種の当たり年や水温で状況は変わるため、「その海域の定番」を船宿に寄せて選ぶと外しにくいです。

狙いの方向性 主なターゲット例 合わせたい要素
底物重視 チヌ・根魚 底取りの精度、エサ取り対策
回遊魚狙い アジ・イサキ タナ探索、コマセの効かせ方
大物狙い 真鯛 時合い待ち、ハリス管理

底物と回遊魚の狙い分けを徹底する

底物は底を丁寧に取り、回遊魚はタナ探索を優先するのが基本です。

同じ仕掛けを固定で続けず、アタリの出た層を再現することが最短の近道です。

底物は根掛かりのリスクと隣り合わせなので、底取り後に少し上げて安定させます。

回遊魚は群れの通過に合わせる必要があり、コマセの入れ方や投入間隔が重要です。

  • 底物は底から少し切って根掛かりを減らす
  • 回遊魚はアタリ層を見つけたら再現する
  • 反応が途切れたら投入点とタナを見直す

エサの選び方で外れを減らす

エサは「その海域で実績があるもの」を基準に選ぶと外れを減らせます。

迷ったら船宿の標準セットに合わせ、現場で微調整する判断が安全です。

虫エサ、オキアミ、練りエサ、カニ類など、地域と魚種で定番が変わります。

エサ取りが強い日は硬めのエサや付け方の工夫が有効になりやすいです。

状況 エサの方針
エサ取りが多い 硬めに寄せる、針持ちを優先する
食い渋り サイズを小さくし自然に見せる
大物狙い 存在感を出しつつ違和感を減らす

時合いの捉え方を言語化する

時合いは「潮の変化で食いが立つタイミング」と捉えると再現しやすいです。

潮が動き出した瞬間に投入し直すだけでチャンスが増えます。

固定ポイントは変化を観察しやすく、風向きや潮目で気配が変わることがあります。

アタリが出た時刻とタナ、投入点をメモすると次回の再現性が上がります。

  • 潮止まり前後はタナを刻んで探る
  • 風向きが変わったら投入点を修正する
  • ヒット時の条件を短く記録する

必要な道具と仕掛けの準備を失敗しない

カセ釣りは足場が限られるため、道具の取捨選択が釣果と安全を左右します。

持ち込みは最小限にし、置き場所と動線を先に決めるのが基本です。

竿とリールは狙い魚に合わせ、オモリや替え針など消耗品は余裕を持たせます。

風や潮で仕掛けが変わりやすいので、同系統の予備を用意するとトラブルに強いです。

カテゴリ 必須寄り あると安心
安全 ライフジャケット 滑りにくい靴、手袋
釣具 竿・リール・仕掛け 予備スプール、予備竿
小物 ハサミ、プライヤー ロッドホルダー、タモ

竿とリールの組み合わせを決める

狙い方が底中心なら、底取りしやすい組み合わせを優先します。

巻き上げが重くなる場面を想定し、ドラグと巻き取り力を重視するのがコツです。

繊細なアタリを取る場面では穂先の感度が効き、根掛かり回避にもつながります。

複数本出す場合は絡みやすくなるため、初心者ほど一本で精度を上げる方が安全です。

  • 底取りが安定するかを最優先にする
  • 糸ヨレや糸噛み対策の確認をする
  • ドラグを滑らせる前提で強引に巻かない

仕掛けの種類を整理して選ぶ

仕掛けは胴突き系、天秤系、ウキ併用などが代表で、海域の定番に寄せるのが近道です。

迷ったら「底を取れる仕掛け」から入り、状況で軽くしていく判断が安全です。

底物は根掛かりを減らす工夫が必要で、ハリスの長さや針形状が影響します。

回遊魚はタナが合うかが最重要で、仕掛けよりも投入手順が釣果差になります。

仕掛けの方向性 向く状況 注意点
底重視 底物狙い、潮が速い 根掛かり回避の操作が必要
タナ探索 回遊魚、反応が散る 投入ごとの再現が重要
軽量化 食い渋り 底取りが曖昧になりやすい

持ち物を減らして足場を確保する

カセはスペースが限られるので、荷物の量を減らすだけで釣りやすさが上がります。

落水と転倒の多くは「置きっぱなしの道具」が原因になりやすいです。

バッカンやクーラーの置き方で通路が塞がれると、仕掛け交換のたびに危険が増えます。

出船前に「足元」「仕掛け台」「ゴミ袋」の位置を固定するとトラブルが減ります。

  • 足元に置くのは一つに絞る
  • ハリ外しとハサミは同じ場所に置く
  • 糸くずとエサ袋の捨て場を決める

当日の釣り方を手順で再現する

カセ釣りは、底取りとタナ管理を手順化すると安定します。

投入から回収までを同じ動きで繰り返すと、アタリの違いに気づけます。

固定ポイントでは「投入点」「沈め方」「糸ふけの取り方」が釣果に直結します。

アタリが出た条件をそのまま再現できれば、時合いで連続ヒットが起きやすいです。

工程 狙い 確認点
投入 同じ地点に落とす 風で流される角度
着底 底を正確に取る 糸ふけの処理
待ちと誘い 食わせの間を作る 竿先の変化

投入点と底取りを固定する

まずは投入点を毎回そろえ、底取りを確実にします。

底が曖昧なまま誘うと、根掛かりと空振りが同時に増えます。

風で仕掛けが流れる日は、糸を出し過ぎず、着底後に糸ふけを素早く取ります。

底が取れたら少し上げて安定させ、アタリが出る層を作ります。

  • 投入は同じ目印方向に合わせる
  • 着底後は糸ふけを先に取る
  • 底を取ったら少し上げて待つ

アタリの出方で合わせ方を変える

アタリは魚種とエサ取りで質が違うため、反射的に合わせない方が外しにくいです。

穂先が押さえ込まれるまで待つか、聞き合わせで重みを確認する判断が有効です。

小さなツンツンが続くならエサ取りの可能性が高く、回収して針先とエサを確認します。

重くなるだけの違和感は根掛かりもあり得るので、無理に煽らず角度を変えて外します。

反応 可能性 行動
小刻み エサ取り 回収してエサ確認
押さえ込み 本命 重み確認して合わせ
急に重い 根掛かり 角度を変えて外す

エサ取り対策を具体策で用意する

エサ取りが強い日は、交換頻度と付け方を変えるだけで改善することがあります。

「エサが残らない」を確認したら、仕掛けより先にエサの見せ方を変えるのが近道です。

小さく付けて針先を隠し過ぎない、硬さを上げる、投入間隔を短くするなどが定番です。

同じ対策を続けて反応が変わらない場合は、タナを切り替えて本命の層を探します。

  • エサは小さく付けて交換回数を増やす
  • 針先が鈍っていれば交換する
  • タナを底から段階的に上げる

安全とマナーでトラブルを避ける

カセ釣りは海上の足場で行うため、安全装備とマナーが釣果以上に重要です。

落水対策はライフジャケットの着用と、足元を片付ける習慣で大半が防げます。

天候急変や船の往来があるため、立ち上がるタイミングや移動時の注意が必要です。

隣の釣り座との距離感が近い場合もあり、仕掛けの投入方向を揃える配慮が求められます。

リスク 起きやすい場面 予防策
転倒 仕掛け交換、移動 足元の整理、滑りにくい靴
落水 波、ふらつき ライフジャケット常時着用
おまつり 投入方向の不一致 投入方向を合わせる

ライフジャケットを基準で選ぶ

ライフジャケットは常時着用を前提に、動きやすさと装着の確実性で選びます。

自分で確実に締められ、外れにくい構造かを最初に確認することが必須です。

膨張式を使う場合はボンベ残量や作動方式の確認が必要です。

夏場は蒸れやすいので、休憩時も脱がずに済む着心地を優先すると継続できます。

  • ベルトが緩まない構造か確認する
  • 膨張式は点検状態を確認する
  • 可動域が狭くならないサイズを選ぶ

釣り座の片付けで事故を減らす

釣り座の片付けは、ケガと落水の予防に直結します。

仕掛け交換のたびに足元を見る習慣が、針刺さりと転倒を減らします。

針やハサミが散らばると、移動時に踏み抜いて危険です。

糸くずは風で飛びやすいので、専用の袋や容器にまとめて保管します。

片付け対象 危険 対策
刺さり ケースに戻す
糸くず 絡み 袋に集約する
エサ袋 滑り 一か所にまとめる

投入方向と回収の合図を守る

投入方向を揃えるだけで、おまつりの確率が大きく下がります。

周囲の釣り人の仕掛け角度を見て、同じ方向へ投入する判断がマナーです。

迎えの船が来たら、竿を立てたままにせず安全に回収できる状態にします。

ロープや船縁に仕掛けが絡むと危険なので、回収前に仕掛けを上げ切ります。

  • 最初に周囲の投入方向を観察する
  • 風向きが変わったら方向を揃え直す
  • 回収前に仕掛けを上げて待機する

カセ釣りを成功させる要点をまとめる

カセ釣りの成功は、底取りの精度と条件の再現に集約されます。

投入点とタナを固定し、アタリが出た条件を繰り返すことが最短ルートです。

狙い魚を決めてエサと仕掛けを寄せると、当日の迷いが減ります。

安全装備と足元整理を徹底すれば、釣りに集中できる時間が増えます。

底取りとタナ管理を最優先にする

最初の一手は、底が取れている状態を作ることです。

底が取れない日は、オモリ調整と糸ふけ処理を先に見直すのが正解です。

底取りが安定すると、誘いの幅と待ちの質が上がります。

底からの距離を段階的に変えるだけでも、反応の差が出ます。

アタリの条件を短く記録する

ヒットした条件を記録すると、次の一投が迷いません。

時刻、タナ、投入点の三点だけでもメモすると再現が容易です。

同じ条件で続くなら時合いの可能性が高く、手返しを優先できます。

外れたら一要素だけ変えて原因を切り分けます。

エサ取りと根掛かりに先手を打つ

釣れない原因は、エサ取りか根掛かりのどちらかに寄ることが多いです。

回収して針先とエサ残りを確認するだけで、原因特定が速くなります。

エサが残らないなら付け方と硬さ、根掛かりなら底の取り方を修正します。

対策を分けて実行すると、無駄な仕掛け交換が減ります。

安全装備と片付けを常時運用する

安全対策は一回だけでなく、釣行中に継続して運用する必要があります。

ライフジャケット着用と足元の整理が守れれば、重大事故の確率は下がります。

回収の合図が出たら早めに仕掛けを上げ、周囲と動きを揃えます。

最後まで無理をしない判断が、トラブル回避につながります。